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ニトウブログ
NITOH株式会社 国の借金、最大の101兆円増! 過去最大の1216兆円の影響は!?
財務省は10日、国債などの残高を合計した「国の借金」が2020年度末で過去最大の1216兆円4634億円に達したと発表しました。
1年間の増加額が過去最大の101兆円9234億円増になり、新型コロナウイルス対策による3度にわたる大型の補正予算を編成したことが影響しました。
途方もない国の借金は、国債・借入金・政府短期証券の合計になりますが、図の推移の通り2010年当時の約900兆円から10年間で実に300兆円も国の借金が増えました。
この様に、ニュースで報道されても危機感を抱く人はどれほどいるでしょう・・・
そこで、日本の借金がどれほど危機的状況であり、今後どの様に影響を及ぼすのか私なりに解説いたします。
①日本の借金は2011年から2019年まで世界一!
何を持って世界一かというと、政府総債務残高対GDP比のことで、国の借金の総額がGDP「国内総生産」といい、国内で生産されたモノやサービスの総額で日本の経済規模を表す数値に対して何%なのかを計算した数値が世界一なのです。
何%なのか?というと、2010年から200%を超えて2020年には、過去最高の256.22%と、実にGDPの2倍以上の借金を抱えているのです。
②国の借金が1000兆円を超えている国はどこ?
何と!1000兆円を超えている国は日本とアメリカだけです!
しかし、アメリカの対GDP日は、日本の半分以下の127.11%しかないので、返済能力は日本よりも十分あります。
③財政危機に陥ったギリシャのようにならないの?
2009年10月頃から問題になった「ギリシャ危機」当時、ギリシャの対GDP比は115%ほどしかなく(後にピーク時には172%)日本は何故「JAPAN危機」にならないの?
ちょっと話を国の借金に戻しますけど、分かりやすく日本の収支を1ヶ月の家計に例えると、毎月35万円の赤字を増やしているのです。
国の税収(歳入)=1世帯の月収
一般会計(歳出)=1ヶ月の生活費
月収-生活費=不足分(借金)
月収40万円の家庭で、1ヶ月の生活費が75万円かかります。
不足金額35万円を毎月銀行から借り入れています。
そのうちに、毎月の返済のための借金もすることになり、借入する金額も増えていきます。
を、年々繰り返している家計です。
話を戻すと、そんな状態の日本が何故破綻しないのか・・・?
国の借金といわれる国債とは、「国庫債券」の略語で、国が発行する借用書なのですが、この国債を買うのはだれでしょうか!?
日本の国債の96%は国内の証券会社や銀行、保険会社が保有をし、個人でも個人向け国債を買うことは可能ですが、ほとんどが金融機関に買われています。
はい!ここで良く考えてみましょう・・・私たちが銀行に預けたお金や、保険会社に支払う保険料の一部で金融機関が国債を保有している、すなわち間接的に国民が国債を保有して国にお金を貸しているようなものなのです。
そして、日本人の個人金融資産は1948兆円もありますから、家計で例えるなら、1,200万円の借金あるけど、預貯金2,000万円あるから「すぐに返せますけど?」の状態なのです!
要するにまだ破綻しない状態ですけど、年々増加しているのは事実ですから状況が悪くなるのはあきらかです。
次週は、この膨れ上がる財政赤字の及ぼす影響についてお話したいと思います!
営業部
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